−菊丸の冒険−

気を取り直して、大和が優雅に一礼してみせます。

「とりあえずは、おめでとう。予想外でしたので記念のラケットはあげられませんが、ここがゴールですよ」

「黄金のラケットくれないの?」

あからさまにガッカリする菊丸に、大和は穏やかな笑みを見せました。

「黄金のラケットといっても、金粉を塗っただけの普通のラケットです。重さは安定するよう計算してありますから、そこそこ使えるラケットではありますけれど」

「俺たちを騙したんっすか?」

もともと、それほど期待してはいなかったのか、リョーマは興奮した様子もなく問いかけました。

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