−菊丸の冒険−

ゲームオーバー


乾は杯の中へと流入している水源を絶ってから、おもむろに上着を脱ぎました。そして、その上着を杯の中に沈めて水分を吸わせ始めました。

「俺も手伝う!」

水源さえ絶ってしまえば杯の中に溜まっている水は、それほど多くはありません。

乾と菊丸が数回、上着に水を吸わせたあと固く絞って捨てるという行動を繰り返しただけで、すっかり無くなってしまいました。

こうして2人は無事に黄金のラケットを手に入れることが出来ました。

「だが一本しかないからな。俺に貸してくれるならラケットのデータを調べて複製を試みてみるが?」

乾と争うよりも、増えるならそのほうがいいに決まっています。菊丸は二つ返事で了承しました。

黄金のラケットが、実は普通のラケットだということは、まだ知らない二人でした。

ED 15 「データ」
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