−菊丸の冒険−

狙いを定めて素早く袋を振り回し、魚を捕らえることに成功しました。

「やったね」

ホクホクしつつも息が苦しくなってきたので、一度だけ水面に出て空気を吸い込むと、菊丸は再び水中へと潜ります。

水路を抜けると進める選択肢は上方しかありませんでした。

見上げると、それほど水面は遠くなさそうで、そのまま浮上すると陸には見慣れた先客がいました。

「英二! 俺の魚を見つけてきてくれたのか」

嬉しそうに笑いながら大石が菊丸に手を差し伸べてくれます。

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