−菊丸の冒険−

「さあ、正直に白状したほうが身のためだぞ」

乾がメガネを光らせながら小男に迫り、隠し持っていた水筒から、得体の知れない液体を小男の唇に近づけます。

「ぎゃ〜っ乾、何を持ってきてるんだよ!」

自分が飲まされようとしているわけでもないのに、菊丸は青褪めて飛び退きます。

「この新作の強力汁を飲んでデータ収集に協力してくれても構わないんだよ?」

「喋る! 喋りますからっ!! 土中に埋め込まれたランプの電池を入れ替えてただけですぅ〜」

目に沁みるほどの異臭を放っている汁から顔を背けながら小男は絶叫しました。

小男が先ほどまで潜んでいた辺りを調べてみると、その先に枝分かれした通路があって、足元の土中から淡い光が漏れています。


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