−菊丸の冒険−

「ふーじ。急がないと日が暮れちゃうよん」

「そうだね英二。と、いうわけで佐伯。悪いんだけど僕たちは君に関わっている時間はないんだ」

「つれないな。何も菊丸のパートナーは不二でなきゃいけないって理由もないだろう?」

「佐伯・・・」

不二は菊丸に見えないように気を遣いながらも佐伯に向かって開眼すると、小声で囁きました。

「いいのかい? 英二の前で昔の失態を暴露してあげようか」

「・・・すまなかった。今日のところは退散するとしよう」

何か過去にトラウマでもあるのか、佐伯は身震いして後退しました。

「サエ、顔色悪いよ。大丈夫?」

何も知らない菊丸が心配そうに声をかけましたが、佐伯は引き攣った笑顔を浮かべると

「いや、なんでもないんだ。でも俺は、あきらめたわけじゃないからな不二」

最後には不敵に口端を歪めて見せて去っていきました。

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