−菊丸の冒険−

ゆっくりと意識が覚醒して、菊丸は薄っすらと目を開けました。

若草が群生した大地に寝そべっていることを知り、起き上がると隣で同じように大石が眠っていました。

「起きて。大石ってば」

寝起きのいい大石は、すぐに目を醒ましました。

頭の中は霞がかかったようで、どうしてここで眠っていたのかは二人とも思い出せません。

それでも、自分たちが黄金のラケットを求めていたことだけは記憶していました。

そして少し離れた場所には杯状の装飾台があり、そこにラケットを見つけました。

喜んだ二人がラケットを台から引き抜くと、岩壁が動いてそこから懐かしい人影が現われたのです。

「おめでとう、2人とも。あなたたちこそが黄金のラケットなのですよ」

「大和部長!」

大和は優しく微笑んで言います。

次へ

戻る