−菊丸の冒険−

「そうだな。越前は強く、あれでなかなか後輩の面倒見もいい。『次代の柱』たる資格は充分だろう」

手塚は、どこか誇らしげに言いました。

「そうだーにゃ。おチビは生意気だけど可愛いし、負けず嫌いだからこれからも強くなるよん」

菊丸も、小生意気だけど憎めない後輩を大事に想っていたので、にこやかに頷きました。

「それより菊丸・・・どうやら道に迷ったようだ。さっきから同じところを歩いているような気がする」

目の前に広がっていた森を抜けようとして歩き続けていたのですが、いつもと変わらない表情で手塚が淡々と述べます。

「えっ。俺は手塚が自信たっぷりに歩いてるから、安心してついてきてたんだけど」

とりあえず、適当に進むしかなさそうです。

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