−菊丸の冒険−

今にも大和に方に行ってしまいそうな手塚を押し留めて、菊丸が言います。

「大和部長も黄金のラケット探しにきたの?」

大和もライバルだったらどうしよう、と困惑気味の表情をしている菊丸に、大和は優しく笑いかけました。

「本当はね、黄金のラケットはないのですよ。あの招待状は私が出したのです」

この発言には、さすがの手塚も驚いたようでした。

「どうして、そんなことをしたのですか?」

「それはね、手塚君。自分にとって最良のパートナーが誰なのかを見極めてもらおうと考えたからなのです。困難を共に乗り越えた仲間の大切さを学んだもらうのが目的でした」

「また〜。そういう面倒な企画、昔から好きだったよね・・・そういえば」

菊丸が呆れたような肩をすくめます。大和は動じず愉快そうな表情を見せました。

「ふふっ本当はまだここがゴールではなかったのですが、手塚君の姿が見えたので出てきてしまいました」

まあ、いいか。

手塚だけ特別なのかとツッコミを入れてみる。

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