−菊丸の冒険−

「高山に咲く花?」

「自分でも、わかんないんだけど白じゃなくて黒って気がしたんだよね」

菊丸は、じっと石を見つめます。

「俺にも触らせて」

手を伸ばして石に触れると

「あっ・・・いま、ちょっと動いた?」

別方向からの負荷がかかる触れかただったためか、かすかに石が回転する。

「そうか。前後左右に押したり上に引き抜こうとするんじゃなくて、これは回すんだ」

不二が石を捻ると、先ほどまではビクともしなかった石がクルクルと回転します。

その石の動きが止まると、轟音を響かせながら正面の岩壁が崩れ、隠し通路が現れたのです。

隠し通路に進んでみる。

罠かもしれないから進まない。

戻る