−菊丸の冒険−
祭壇に近づけば近づくほど黒百合の芳香が匂いたちます。
「香りが強すぎてクラクラするにゃ〜」
間近で見た黒百合は葉が瑞々しい生気に溢れた色をしているだけに、黒い花色はアンバランスに見えます。
「これも自然の神秘ってやつ?」
「ねえ英二。この花が、どんな花だと言い伝えられているか知っているかい?」
感情が読み取りにくい表情で不二が語りかけてきます。
呪いの花。
恋の花。
どうでもいい。
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